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楽天不動産TOP > 特集 > 不動産最新キーワード「低金利」
不動産最新キーワードでわかる!失敗しないマイホーム購入のヒント 素人にはわかりにくい不動産用語を解説!あなたのモヤモヤを解決します。最新の不動産キーワードから見えてくる「マイホーム購入のヒント」もいっぱい!今回のキーワードは「低金利」

今回のキーワード「低金利」

低金利

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 Q. 低金利は住宅の買いどき?

「低金利」のポイント A. ウソ。 支払額は下がるものの、資産価格も下落します

「低金利の今が買いどき!」
ついつい、その気になる文句です。たしかに同じ3,000万円を返済期間30年で借りるにしても、金利2%なら月々11万886円の支払いですが、もし5%に上がったら16万1.046円と、なんと5万160円もアップします。総支払額では2%のときに3991万8.903円であるのに対し、5%では5797万6,735円と、じつに1805万7,832円もの差。どう見ても低金利の方がお得に思えます。

しかし、じつはこれはあくまで物事の一面を見たときの真理であることに注意が必要です。もう一方の面から見れば、まったく逆のことがいえます。「金利の上昇は資産価格下落の方向に働く」といった法則があるからです。

資産価格、つまり不動産の価値は「次に買う人がいくらで買ってくれるのか」で決まります。もし金利が5%になったら、私たちの収入が大幅アップでもしない限り、次にあなたの住宅を買ってくれる人の購入能力は下がってしまいます。同じ11万886円の支払いで2%のときには3,000万円借りられても、5%では2,050万しか借りられません。つまり基本的に売り値を950万円下げなければ、あなたの住宅は売れないということなのです。

金利上昇が不動産価格下落圧力となることは、不動産業界の常識です。REIT(不動産投資信託)の商品価格が、金利上昇局面で下落するのはそのためなのです。毎月のローン支払いや家賃などは、会計学でいう「フロー(支払い)」の視点。不動産では、もう一方の「ストック(資産価値)」の視点まで合わせて考える必要があるのです。

低金利とは、自身や家族にとって買える条件が揃い、また望む物件が見つかったそのとき、たまたま低金利だったらラッキーという程度にとらえておけばいいのです。低金利で得だから今のうちに、というのは一面的な論理であることを肝に銘じておきましょう。

同様に、所得税の還付を受けられる「住宅ローン控除」などの税制優遇や、かつて行われた住宅エコポイントなどの特典も同様です。買うときにこれらのメリットを享受できても、次に買う人が使えなければ結局、資産価格としてはその分マイナスで手放すことになるというメカニズムを知っておいてください。

不動産コンサルタント 長嶋修


これまでの「マイホームの常識」が常識ではなくなっています。業者のセールストークに使われる「通説」に対して不動産のプロが「ホント」か「ウソ」かを判定、「マイホームを買うべきか、買うならいつ、どんな物件を、どうやって?」といったことをやさしく解説します。

不動産コンサルタント 長嶋修:
1999年、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社『株式会社さくら事務所』を設立。以降、様々な活動を通じて『“第三者性を堅持した不動産コンサルタント』第一人者としての地位を築く。マイホーム購入・不動産投資など不動産購入ノウハウや、業界・政策への提言、社会問題全般にも言及。著書・メディア出演多数。

不動産の達人 株式会社さくら事務所
「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を目的として設立された、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社。第三者性を堅持した住生活エージェント企業といった立場から、利害にとらわれないホームインスペクション(住宅診断)や、購入に関するアドバイスを行なう「不動産の達人サービス」を提供。

「マイホームの常識」にだまされるな! 知らないと損する新常識80
朝日新聞出版