(律 / 38歳 / 埼玉県)
定期借地権付きマンションのデメリットはいろいろあると思いますが、
全ての人が当てはまるわけではないのではと、という希望を持っています。
できれば手頃な金額で暮らしていきたいです。
定期借地権付きマンションを選んでも問題ない場合はどんな時でしょうか。
定期借地権付きマンションと一般のマンションとの主な違いは次の通りです。
<購入価格>
定期借地権付きマンションのほうが、土地を所有しない分、一般のマンションより安く購入できます。
<ランニングコスト>
定期借地権付きマンションは、土地を所有しない分、土地の固定資産税・都市計画税がかかりませんが、代わりに、地主に対して地代を支払うことになります。また、借地期間が満了したら、土地を更地にして地主に返還することになるため、建物を解体する費用を毎月積み立てる必要があります(解体準備金)。
<売却価格>
定期借地権付きマンションは、毎年、土地を借りられる残存期間が短くなりますので借地権価格が毎年下がっていきます。例えば、あと1年しか借地期間がない定期借地権付きマンションを売ることは極めて難しいと思われます。
<結論>
定期借地権付きマンションを買う場合、安いというメリットはありますが、ランニングコストは一般のマンションより高くなる場合があるため、毎月の支払いが可能かどうかよくチェックしましょう。
また、借地期間が残り少なくなると売りにくくなると思われますので、買い換えをお考え、次世代に資産を残すことをお考えであれば定期借地権付きマンションは避けたほうがよいでしょう。
「終の棲家」とするのであればおすすめだと思います。
企業向け不動産コンサルティング・不動産相続コンサルティングなどを切り口に不動産売買・活用・ファイナンスなどの業務に17年間従事。